早熟と晩成

  • 2021年7月12日
  • 2021年7月12日
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最近話題になったドラマ「ドラゴン桜」。





偏差値32の高校三年生が、東大合格を目指すっていう話。










その中で、出てきたのが上のグラフ。


受験における成長曲線を表しているらしく、青色の線のように直線的に成長するのではなく、赤色の線のように成長したものが受験で成功する・・・と。











この話を聞いて、3つの要素でサッカーにも当てはまるんじゃないかなと思った。








①スキル(技術)




赤色の線で成長する選手は、初めのうちは技術的なミスが多い。

なぜなら基礎を大切にしているから。






基礎っていうのは即効性があるもんじゃない。

つまり、やったところですぐに結果に現れるわけじゃない。






でも、家を建てるときのように「基礎」は大切で、目立つわけじゃないけど、その上にいろいろなものを積み重ねていくためには強いものじゃなきゃいけない。




初めのうちにコツコツと基礎を固めた選手が成功するんじゃないかな。









②身体の成長



これは一概には言えないので、あくまで参考で。




最初から身長が高かったり、筋肉が発達していたり、身体的に人より成長が早い選手よりも、成長期が遅く、小中学生時代に身体的に苦労して、後から身長が伸びる選手の方が成功しやすい。






なぜなら、小さい選手っていうのは、大きい選手と戦うために色々な工夫を凝らすから。


例えば、身体的なスピードやパワーを補うために、技術を磨いたり、判断のスピードを上げようとする。




逆に、成長が早い選手っていうのは、身体だけで通用してしまうから、技術的、戦術的に戦う必要がない場合が出てくる。





身体的なハンデを補うため、スキルやインテリジェンス(サッカー脳)を磨いた選手が成長して、身体でも戦えるようになると良い選手になる。






まあ本当にこれは一般的な話で、大きいからダメってことじゃない。



ただ、大きいだけじゃダメってことだね。

その分、スキルやインテリジェンスを高い意識で学ばないといけない。











③立場



これはサッカーだけに言えることじゃないけど、ずっと成功し続ける選手なんていない。



誰しもが大きな挫折を味わう。






例えば、世代別日本代表にずっと選ばれ続けて、最終的にA代表にも選ばれる選手はとても少ない。





関西のある有名な高校では、関西の選抜に選ばれたほどの選手がレギュラーから外されたことがあったそうで、自分の立場に満足し、向上する姿勢を見せなくなった選手は使わないと言われたらしい。







まあいろんなタイプの選手がいて、良い立場を与えられた時にそれを活かす選手もいる。


うちのクラブからこれまでナショナルトレセンに選ばれた満斎、大智、凛太郎なんかはそういう選手だったな。





3人の共通点は、しっかり地に足着けて、自分の能力を冷静に把握し、自分の立場を客観的に見れていた。


そういう選手は、高いレベルの場で多くのものを学んでくる。








プロになる選手のほとんどが、何かしら大きな挫折を経験し、それをバネにして成長してきた選手。








今はたくさん失敗し、挫折を経験し、それをバネにできる強い選手になってほしい。



それが先のカテゴリーで大きな武器となるはず・・・。










早熟と晩成。



どちらが良くて、どちらが悪いと簡単に言えるものじゃない。





でも、今負けていても、これからいくらでも挽回し、逆転できるチャンスがあることを知ってほしい。







歯を食いしばって、モチベーションを下げずに今できることをがんばれ。

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